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ガラスから見る脆さ

壊れやすいものの代名詞として、何を連想しますか? 例えば氷なんかは比較的脆い印象を持っていますが、同時に硬いという印象もあるのではないでしょうか。また、ダンボールなども、子どもの秘密基地の材料に使われる辺りから脆く陳腐な印象があります。しかし実際のダンボールはボール紙だけで構成されているにもかかわらず、その特殊な構造によってボール紙の集合体とは思えないような強度を誇っています。となると、やはりガラスは脆いという一般的な認識にも疑問が湧いてくるところです。

90年代のアイドル曲の歌詞にもあるように、ガラスは壊れやすく脆いイメージとして浸透しています。しかし、ガラスは本当に壊れやすいのでしょうか?
その答えはイエスになるのですが、同時に、ちょっとやそっとでは傷が付かないというのもガラスの特徴になります。試しに、近くの窓ガラスなどにカッターで攻撃を仕掛けてみましょう。そうしてみると一目瞭然なのですが、余程の事がない限り、ガラス側が傷つくことはありません。
これはガラスという材質の硬度がとても高いからで、硬度だけでいえばガラスは建物の基礎にもなるコンクリートよりも高いことになります。ただし、ガラスは弾性と靱性が極めて低い為、加重や対ショックに極端に弱いという面を持っています。膝丈から落としただけで粉々に割れ散ってしまうのはこの為です。また、ガラスは透明である事も一般的ですが、この『透明である』ということもガラスの硬度を表しています。もちろん、最近では窓ガラス一つ取っても防犯上の為強化ガラスなどが使用されていますが、一昔前の窓ガラスと磨りガラスでは磨りガラスの方が割れにくいというのはこういった理由もあり、分子結合が整っている透明な物ほど壊れやすいという事になります。

理路整然としたものというのはそれだけで美しい物です。しかし、それは同時に壊れやすいもの、乱雑なものと比較して対ショック性能が劣ることの表れでもあります。理路整然が悪いということは無いのですが、そうしたもので構成されたものが脆いというのは同時に認識しておきたいものです。人間関係においても、理屈がしっかりとしていて、筋の通っている人は素晴らしいと思いますが、案外完璧すぎる人というのは交友関係が狭かったり、意外なところで躓いたりしますね。理路整然としたものが脆いということならば、余裕の無いものもまた脆いということなのかもしれません。


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段ボール紙で書いて紙芝居やがありました、段ボールで作ってあるめんこでは、良く遊んだ記憶もあります